中小企業の後継者問題

  • 2016.06.11 Saturday
  • 21:35
社会保険労務士の家入です。

経済状況の好転が見られず、消費増税の再延期が発表されました。日本経済は低迷している感があります。一つの原因として、中小零細企業の業績が低迷していることが考えられます。

象徴的な例としては、学校等で使っている「チョーク老舗メーカーの廃業」の報道がありました。この企業のチョークは、書きやすく折れにくい等の特徴があり、使いやすいとのことです。海外の研究者や学者にも愛用者がいるそうです。しかし、経営者の体調不良、売り上げの低迷、跡継ぎがいないなどの理由のため廃業となりました。世界レベルの技術を持った企業が廃業していくのは残念です。

中小企業庁委託「中小企業者・小規模企業者の廃業に関するアンケート調査」(2013年12月、(株)帝国データバンク)によると、廃業を決断した理由として

  • 経営者の高齢化、健康の問題…48.3%

  • 事業継承問題…4.2%

 
が挙げられています。事業の先行き不安や業績悪化も当然あると考えられますが、経営者の高齢化等と後継者問題が大きな値を占めています。

チョークメーカーの例に見られるように、世界的な技術がある企業の廃業は実に残念なことです。一から起業するのは困難ですが、基礎となる技術があるならば、その技術を活かして発展させていくという選択肢も考えられます。多方面の協力により経済を活性化していくことができるのではないでしょうか。

人材の活用・育成・定着

  • 2016.06.04 Saturday
  • 17:11
社会保険労務士の家入です。

トヨタ自動車は人工知能分野の投資を加速させています。このほど米Google傘下のロボット開発会社買収に乗り出すとのことです。ホンダも都内に人工知能(AI)の開発拠点を移し、大学や研究機関との連携を強化するとのことです。

カギとなるのは新技術を開発する研究者・技術者の存在であると考えられます優秀な人材の確保・定着が重要課題であることは自明の理でしょう。

人は働く意義に何を求めているのでしょうか?有名な理論に「マズローの欲求5段階説」があります。人間の欲求は
1、生きていくための基本的な欲求「生理的欲求」
2、安全安心に暮らしたいという欲求「安全欲求」
3、集団に属したいという欲求「社会的欲求」
4、他者から認められたいという欲求「尊厳欲求」
5、「自己実現欲求」
の5段階の欲求があり、「1⇒2⇒3⇒4⇒5」と下層の欲求が満たされると上層の段階に移行していくというものです。

(第6段階といて、他者を豊かにしたいという欲求「自己超越」の段階もありますが、ほとんどの人は到達できない段階です。)
(マズローの欲求5段階説については、多様な意見がありますが、大まかな考え方といては間違っていないように思います。)

第1、第2段階は生きていく為に必要な収入や住居などを満たすために働くわけですが、それが満たされれば次の段階に移行します。それでは、人工知能を開発する研究者や技術者は、どの段階でしょうか?自分の目標達成に向かい日々研鑽している段階は、第5段階の「自己実現欲求」の段階でしょう。この段階においては、年収や物理的な欲求よりも「自己目標の達成」に、より重きを置いていると考えられます。

日本の産業構造は、より高度な新技術や研究開発により新産業を生み出していく必要があります。そのためには高度な知識、経験をもった人材が重要な意味をもってきます。その人材を活用していかなければいけません。活躍してもらうためには、働きやすい環境を整備する必要があります。その環境整備に「マズローの欲求5段階説」を活用するのも1つの方法であると考えます。

日本の仕事の49%が人工知能で代替可能

  • 2016.06.01 Wednesday
  • 13:00
社会保険労務士の家入です。
(株)野村総合研究所とオックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授、カール・ベネディクト・フレイ博士との共同研究によると、「10年〜20年後に日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替え可能」(2015年12月2日付)と試算しています。

代替可能性が高いのは、「事務職、生産オペレーター、作業員、電車・路線バス運転士」などの定形・ルーチンワーク業務が挙げられていますが。会計監査係員や測量士、通関士などの業務遂行に専門知識が必要とされる業務も含まれています。
逆に代替されにくい仕事は、「アートディレクター、各種カウンセラー、医師、小中学校教員、経営コンサルタント、中小企業診断士、研究者」などが挙げらえています。

創造性が必要とされる仕事や、人とのコミュニケーションを必要とする業務、その場で判断が要求されるなどの非定形業務は代替されにくいが、定型業務や現場において判断を要しない業務は人工知能・機械に代替えされる可能性が高いということです。

現実的に車の自動運転技術は、実現可能なレベルまであと少しというところまできていると感じますし、ホテルの受付業務をロボットが実際に行っているところもありますし、警備ロボットも登場しています。対話ロボットも発売されており、人とのコミュニケーションが行えるので、案内業務や介護施設などでの活用が広がっています。

人工知能に関しては、将棋の「電王戦」が有名です。電王戦とは、将棋のプロ棋士がコンピューターソフトと対局するというものです。近年ではコンピューターソフトの進歩が著しく、プロ棋士は苦戦している模様です。この電王戦の予選に羽生善治 棋士が出場するとのことです(日本将棋連盟発表)。優勝すればコンピューターソフトとの対戦となります。羽生善治 棋士には人類代表として勝っていただきたい。

近年の人工知能の進歩は、コンピューターハード性能の向上と相まって著しいものがあります。大量のデータを蓄積し、そのデータの分析を行い最適な答えを出力するのは、人工知能の最も得意とするものだと考えられます。おそらく通常の人間レベルでは敵わないでしょう。そうであるならばコンピューターや機械が得意とするものは機械に任せて、人間は創造性を発揮できる業務やソーシャルコミュニケーション業務を担っていかなければなりません。

日本は労働力人口が減少していくので、生産効率を高めて労働生産性を上げていく必要があります。少なくとも欧米並みに生産性を上げて効率的な働き方をし、ワークライフバランスの充実を図る必要があります。そのための手段として人工知能・機械の活用は重要な意味をもっていると考えます


同一労働同一賃金

  • 2016.03.06 Sunday
  • 17:56
社会保険労務士の家入です。

「同一労働同一賃金」が議論されています。職務内容が同じならば、同一賃金を支払うというものです。

この議論の背景には、正規社員と非正規社員との賃金格差の問題があると考えられます。全年齢・男女計で、正規社員:100」に対し「非正規社員:63.950歳〜54歳で50.4となっています(厚生労働省 統計調査 27年度)。

賃金格差解消のために「同一労働同一賃金」が議論されています。企業が実際に導入する場合に労力を要すると考えられるのが、「同一労働の定義」です。「同一労働同一賃金」の為には、まず同一労働を定義する必要があります。職務分析を行い、人事評価制度を作らなければなりません。賃金に関わることなので、慎重に且つ的確に実施する必要があります。しかし、中小零細企業にとっては社内の人材不足や経験・知識不足などにより、多大な負担が発生する可能性があります。

個人的な意見としては、安倍内閣でも提案のあった「時給1,000円」を実現することが実効性が高いのではないかと考えます。最低賃金を「時給1,000〜1,200円」程度にすれば、月に170時間程度働いた場合、手取りで月14万円〜16万円程度になります。最低賃金として妥当だと考えられます。

マイナンバー対策

  • 2016.01.23 Saturday
  • 18:26
社会保険労務士の家入です。

平成28年1月より、一部手続きにおいてマイナンバーの利用が始まりました。事業主の皆様、マイナンバー対策はお済みでしょうか。

マイナンバー法の特徴として、「個人番号関係事務又は個人番号利用事務に従事する者等が、正当な理由なく特定個人情報ファイルを提供したり、不正に利益を得る目的で個人番号を提供又は盗用等の行為があった場合は、罰則が適用されるということです。

マイナンバーに対しては、万全な対策が必要となります。「情報の90%以上は内部の人間による情報漏洩である。」と言われています。ということは「社内における対策が重要である」ということです。

    社内対策は
  1. マイナンバー規程の作成

  2. マイナンバー取扱書式の作成

  3. 社員教育と管理体制の整備
  4. などがあげられます。

まだ「マイナンバー規程」を作成されていない企業は、早急な対策が必要です。

当事務所では、マイナンバー規程作成を承ります。
・マイナンバー規程作成(社内説明会1時間含む)…70,000円(※1) 
(※1:対応は熊本県内(熊本市より片道50km以内)となりますが、それ以上の場合は交通費等協議の上対応します。就業規則等の変更が必要となる場合は、別途料金が発生する場合がありますので事前にお見積もりします。)
お問合せ:社労士事務所 アスピレーション

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